「AIはなんだかこわい」と思っていた弁護士の私が、5日間で“仕事の始め方”を根底から変えた話

クライアント一人ひとりに寄り添い、法的な観点から課題解決を支援する弁護士。その高度な専門性が求められる一方で、日々の業務は膨大な資料の読み込みや整理といった、地道な作業の連続でもあります。
弁護士として活動する竹内恵里子様(仮名)は、クライアントのために費やすべき思考の時間が、膨大な事務作業によって圧迫され、専門家としてのもどかしさを感じていました。
AIの存在は知りつつも、「自分の専門的な仕事にどう活かせばいいかわからない」「なんだかこわい」と、導入には至っていなかった竹内様。
今回は、弁護士の竹内様にインタビューを実施。AI初心者だった彼女が、いかにしてAIを「思考のパートナー」として迎え入れ、未来への確信を掴んだのか。その変革の物語を詳しくお話を伺いました。
課題 | 成果 |
---|---|
・膨大な資料整理などの事務作業に時間を取られていた ・AIに興味はあるが、「こわい」と感じ手を出せずにいた ・独学でのAI活用に限界と不安を感じていた | ・123ページのLINE履歴整理を数分で完了、工数を劇的に削減 ・仕事の進め方が「AI前提」の思考に切り替わった ・AIを「もう一人の相談相手」として活用できるようになった |
目次
- 「なんだかこわい」。ITツールのプロへの信頼が、最初の一歩に繋がった
- 独学では不可能だった。「レベルの高い仲間」との出会いが、私の可能性を広げてくれた
- 思考の出発点が変わった。AIと共に、これまでの3倍の仕事に挑んでいく
「なんだかこわい」。ITツールのプロへの信頼が、最初の一歩に繋がった

ーー本日はありがとうございます。まず、キャンプに参加される前の状況について、より詳しくお聞かせいただけますでしょうか?
竹内様: こちらこそ、ありがとうございます。
弁護士の仕事は、クライアントに最善の策を提示するために、深く思考することが求められます。
ですが、その思考の時間を作るのが本当に大変で…。
クライアントとの打ち合わせ内容を整理したり、証拠となるLINEのやり取りを時系列でまとめたりと、地道な作業が非常に多いんです。
特に、100ページを超えるような資料を読み解き、争点を整理する作業は膨大です。
本来、もっと時間をかけて戦略を練るべきなのに、その準備段階で力尽きてしまうような感覚がありました。
専門家として、「もっと自分が頭を使いたいところに時間を使いたい」というフラストレーションを常に感じていましたね。
ーーAIを使って解決しようとは考えましたか?
竹内様: 正直に言うと、当時の私にとってAIは「検索のすごいもの」という程度の認識でした。
自分の専門的な業務にどう活かせばいいのか、全く想像がつかなかったのです。
プロンプトという言葉すら、このキャンプで初めて知りました。
それに、弁護士という仕事柄、守秘義務もありますから、よくわからないツールに情報を入力することへの抵抗感もありました。
「なんだかこわい」という気持ちが先に立って、なかなか一歩を踏み出せずにいました。
ーーその中で、「業務AI化キャンプ」に参加された決め手は何だったのでしょうか?
竹内様: 実は以前、講師の前田さんが開催されていた別のITツール(Notion)の講座でお世話になったことがあったんです。
その時の教え方が非常に丁寧で、ITに不慣れな私でも分かりやすかった。
ですから、「ITツールのプロである前田さんから直接学べるなら、AI初心者の私でも大丈夫かもしれない」と思ったのが一番の決め手です。
少人数制で、手厚くサポートしていただけるという点も安心でした。
ーー信頼できる人から学びたい、というお気持ちだったのですね。
竹内様: はい。それに、「ついていけるだろうか」という不安もありましたが、Day1の業務棚卸しから始まり、段階を踏んで丁寧に指導していただけたので、安心してついていくことができました。
PC操作で少しつまずいた時も、すぐにサポートしていただけたのが本当に有難かったです。
独学では不可能だった。「レベルの高い仲間」が、私の可能性を広げてくれた

ーーキャンプに参加されて、最も大きな成果は何でしたか?
竹内様: 123ページあったLINE履歴の整理が、ほんの数分で完了したことです。
これまで何時間もかかっていた作業が、本当に一瞬で終わってしまった。
ただ整理されただけでなく、会話のニュアンスまで汲み取って、争点を的確にまとめてくれたんです。
あまりの速さと正確さに、「すごい!」としか言葉が出ませんでした。
ですが、本当の成果はそこだけではありませんでした。
私自身の、仕事に対する考え方が根本から変わったことです。
ーー仕事の考え方が変わった、というと?
竹内様: これまでは、何か仕事が発生したら「どうやって自分でやろうか」から思考がスタートしていました。
でも今は、「まず、これをAIに任せるにはどうすればいいか?」から考え始めます。
仕事の「始め方」、その思考の出発点が、根本から変わった感覚です。
ーー独学では、その変化は起きなかったと思われますか?
竹内様: はい、絶対に無理でした。
今回、コンサルタントの方やマーケターの方など、様々なプロフェッショナルな方々と一緒に学びました。
正直、皆さんの議論についていけない瞬間もたくさんありました。「Chain-of-Thought」とか、初めて聞く言葉ばかりで(笑)。
でも、独学で一人でやっていたら、そもそも「そういう次元のAI活用がある」ということすら、知ることができなかったと思います。
レベルの高い人たちが何を考え、どうAIと対話しているのかを間近で見られたことは、「自分もいつかあそこに行けるんだ」という未来の地図を手に入れたような感覚で、本当にラッキーで貴重な経験でした。
思考の出発点が変わった。AIと共に、これまでの3倍の仕事に挑んでいく

ーーAIは、竹内様にとってどのような存在になりましたか?
竹内様: まさに「もう一人の相談できる人」ですね。
これまでは一人で抱え込んでいた主張の仕方や尋問の進め方についても、「私の考え、どう思う?」と壁打ちできるようになりました。
思考の質が格段に上がり、仕事がより楽しくなったと感じています。
アンケートにも書きましたが、Day5には「これは革命だ!」と、心からそう思いました。
ーー最後に、このキャンプをどのような方におすすめしたいですか?
竹内様: 「事務処理で時間がかかってしまう、頼める人がいない、AI必要とは思うけどなんだかこわい!」
過去の私と同じように感じているなら、その悩みが5日間で解決するから絶対に参加すべきだと伝えます。
ーー今後の展望についてもお聞かせください。
竹内様: 今回の成功体験は、始まりに過ぎません。
もちろん事案によりますが、例えば交通事故の損害賠償請求で、ある程度定型的な書面をつくる場合などは、「修正ゼロ」で作成できると確信しています。
弁護士業務のあらゆる場面で、まだまだAIを活用できるはずです。
この“新しい仕事の始め方”を実践し、これまでの2倍、3倍の量の仕事を自分一人でこなせるように、ここからAIの活用を続けていきます。
ーー竹内様、本日はありがとうございました。
担当者からのコメント
今回、竹内様がこれだけの変革を遂げられた要因。 それは、ご自身の「わからない」という状態を正直に認め、新しい知識や他者の視点を、スポンジのように吸収し続けたその姿勢にあると感じています。独学では、自分の「わかる範囲」でしか物事を考えられません。 竹内様が、レベルの高い仲間との出会いを「ラッキーで貴重な経験だった」と語ってくださったことこそ、このキャンプが提供する本質的な価値なのだと、改めて気づかされました。「AIに興味はあるが、何から手をつければいいか分からない」 「周りに相談できる人がおらず、一歩を踏み出せない」もし、そうお考えでしたら、ぜひ一度、no Inc.にご相談ください。 その不安を、未来への確かな一歩に変えるお手伝いをいたします。 (担当:前田 翼)