AIへの指示が“壁打ち”レベルで停滞していた私が、わずか5日で提案リサーチ業務の80%を自動化できた話
某総合コンサルティング会社
相沢様

某総合コンサルティングファームでマネージャーを務める相沢様(匿名)。
相沢様は提案活動の初期リサーチにAIを活用していました。
しかし、その活用レベルは「思考の壁打ち相手」に留まっていました。
そこで相沢様は、AI活用の本質的なスキルアップを決意。
no Inc.の「業務AI化キャンプ」にご参加されました。
キャンプでの学びは、AIへの指示系統を根本から見直すきっかけとなります。
そして、これまで数日を要していたリサーチ業務の80%を自動化することに成功。
創出された時間で、より付加価値の高い思考業務に集中できる体制を構築されました。
今回は、マネージャーの相沢様にインタビューを実施。
AI活用の“停滞期”をいかにして乗り越えたのか。
AIを「思考のパートナー」へと進化させた、
その具体的なプロセスと成功の要因について詳しくお話を伺いました。
課題 | 成果 |
---|---|
・AIをリサーチに使うが、質が低く結局自分でやり直していた ・AI活用が「思考の壁打ち相手」の域を出ていなかった | ・提案の初期リサーチ時間を80%削減(数日→半日以下) ・リサーチの網羅性が体感2倍以上に向上 |
「AIは思考の壁打ち相手」だった。自己流に限界を感じ、プロの“ヒント”を求めた

ーー本日はありがとうございます。まず、キャンプに参加される前の状況についてお聞かせください。
相沢様: こちらこそ、ありがとうございます。
私はコンサルティングファームでマネージャーをしています。
クライアントへの価値提供を、日々追求しています。
特に、新しいプロジェクトの提案活動は重要です。
ゼロベースから、質の高い仮説をスピーディーに構築しなくてはなりません。
ここ1年ほど、その初期リサーチにAIを活用していました。
しかし、正直なところ、その効果は限定的でした。
AIからの回答は、あくまで「思考のオプション」の一つ。
結局は、その情報を参考にしつつ、自分でWebを検索し直す。
そして、思考を再構築するという作業に多くの時間を費やしていました。
AIアウトプットの実活用度は、体感で20%にも満たなかったと思います。
ーーAIの可能性を感じつつも、うまく使いこなせないもどかしさがあったのですね。
相沢様: まさにその通りです。
「なぜ自分の手では、このツールの力を引き出せないんだ」と。
ある種の諦めに似た感情もありました。
AIとの不毛なやり取りに時間を費やすのは、もうやめたい。
もっとクライアントと向き合う、本質的な業務に集中したい。
そう強く感じていました。
ーー数あるAI研修の中から、「業務AI化キャンプ」を選んだ決め手は何だったのでしょうか?
相沢様: 「5日間で、宣言した1つの業務を“確実に”AI化する」
この、成果にコミットしたゴール設定が決め手でした。
多くの研修は、ツールの使い方や理論に終始します。
しかし、これは単なる学習ではなく「トレーニング」なのだと直感しました。
自分のリアルな業務課題を持ち込み、プロのサポートを受けながら、普遍的なスキルも身につけられる。
これこそが求めていたものでした。
ただ、心のどこかでは「これも理論倒れで終わるのでは?」という不安もありました。
しかし、その不安はDay2で確信に変わりました。
私の課題に対し、講師からまず「その課題なら、一度ツールをGeminiに変えてみませんか?」とシンプルな提案があったのです。
半信半疑で試したところ、ただツールを変えただけで、これまでGPTでは得られなかったレベルのアウトプットが出てきて、まずそれに驚きました。
さらに講師はこう続けます。
「なぜなら、“疑似ディープリサーチ”のように多角的な分析を行うと、扱う情報量が膨大になります。その膨大な文脈を忘れずに扱えるのが、Geminiの強みなんです」と。
実際、このシンプルで的確な打ち手でアウトプットが一気に改善したので、講師の方のAIに対する深い知見を感じました。
わずか5日で「思考のパートナー」へ。リサーチ業務の80%を自動化し、質も向上

ーーキャンプに参加されて、最も大きな成果だと感じているのはどのような点ですか?
相沢様: 提案活動における初期リサーチの時間です。
これまで数日を要していた作業が、半日以下に短縮されました。
実に80%以上の効率化です。
しかし、驚くべきは時間だけではありません。
アウトプットの質も向上しました。
例えば、これまで見落としていた重要な最新ニュース。
それをAIが自ら発見し、新たな課題仮説を提案してくるのです。
リサーチの網羅性は、体感で2倍以上になったと感じています。
ーー素晴らしい変化ですね。具体的に、どのような学びがその成果に繋がったのでしょうか?
相沢様: AIとの関わり方そのものを、根本から設計し直せたことです。
特に大きかったのは、講師からヒントを得た「疑似ディープリサーチ」という思考法です。
これは、AIに単発の検索をさせるのではありません。
「検索→分析→次の検索テーマ発見」というサイクル自体をプロンプトとして設計し、AIに実行させるのです。
このアプローチによって、AIは自律的に思考を深めてくれます。
表層的な情報だけでなく、人間が見落とすような深いインサイトまで、自ら掘り下げてくれるようになりました。
まさに「思考のパートナー」が生まれた瞬間でした。
ーーAIとの関わり方、ひいてはご自身の仕事の進め方そのものが変わったのですね。
相沢様: はい。AIに対する認識が180度変わりました。
数字的な成果も大きいですが、私にとっては別の収穫があります。
それは「AIに任せるべき作業」と、「人間である自分が集中すべき、より付加価値の高い思考」とを、明確に切り分けられるようになったことです。
AIと向き合うことは、自分と向き合うこと。一度の成功体験が、チームを変える第一歩になる

ーー今回、これだけの成果が出た一番の要因は何だと思われますか?
相沢様: 講師の的確なサポートはもちろんありました。
しかし一番は、AIという鏡を通じて、自分自身の思考プロセスを見つめ直したことかもしれません。
「良いプロンプトが書けない」のは、AIのせいではなかった。
自分自身が「良いアウトプットとは何か」を定義しきれていなかったのです。
AIへの指示を磨くことは、そのまま自分の思考の解像度を上げることと同義でしたね。
ーー最後に、このキャンプをどのような方におすすめしたいですか?
相沢様: 「生成AIの出力を、自分の思考の幅を広げる“アイデア出しマシーン”だと思っていませんか?」
過去の私と同じ課題を抱える、すべてのビジネスパーソンに問いかけたいです。
プロンプトを磨けば、コンサルタントのコア業務ですら劇的に変革できます。
このキャンプは、そのための最も確実で、最も早い近道だと断言できます。
ーー今後の展望についてもお聞かせください。
相沢様: まずは、今回確立したリサーチの型を、他のプロジェクトに横展開します。
そして将来的には、チームメンバーの優れた提案資料などもAIに学習させたいです。
チーム全体のナレッジを、プロンプトという「資産」に変えていきたいと考えています。
一度の成功体験が、チーム全体を変える大きな一歩になると確信しています。
ーー相沢様、本日は貴重なお話をありがとうございました。

担当者からのコメント
今回、相沢様がこれだけの成果を出された一番の要因。 それは、AIのアウトプットに対して常に「なぜ?」「もっと良くするには?」という、プロとしての深い探求心を持ち続けていらっしゃったことだと感じています。AIを単なるツールとしてではありません。 ご自身の思考を映し出す「鏡」として捉え、そのプロセスを通じてご自身の仕事の型を磨き上げていく。 その姿は、まさに私たちが考える「AI時代のビジネスリーダー」そのものでした。「AIへの指示が、壁打ちレベルで止まっている」 「AIのポテンシャルを引き出しきれていないと感じる」もし、相沢様と同じような課題をお持ちでしたら、ぜひ一度、no Inc.にご相談ください。 その停滞感を、未来への確信に変えるお手伝いをいたします。 (担当:前田 翼)
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